●本年もよろしくお願い申し上げます

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ムササビ ― 2017-01-05 07:16
あけましておめでとうございます。

昔、大学に入学したのを機会に「星の広場」に入会して驚きました。

ベテランの彗星観測者の方たちは、誰もガイド撮影などしていませんでした。

撮影はあくまでも手段であり、目的は彗星観測でした。

当時、6.5cm屈折赤道儀をせっせと手動ガイドしていた私にはカルチャーショックでした。

80年代初めのことです。

当時のカスタムクラフトの記事も、足まわりががっちりした赤道儀でノータッチガイドする・・・というものでしたよね。

あの記事は面白くて、毎月楽しみにしていました。

今年の新製品、楽しみにしています。
●星爺より ― 2017-01-05 08:46
メールありがとうございました。本年もよろしくお願いします。

初代の『天文ガイド』のT編集長がライカ使いで、ライカのフルシステムが家一軒と言われた時代から自然科学写真で名を馳せていました。で、中学生くらいの天キチ(不適切な表現なので今は天文ファン)に追尾撮影をやってもらうにはどうしたら良いか? を戦前から天体写真の名手だったH先生と考えたのが、当時は玩具のような赤道儀の鏡筒に35mm判(=ライカ判)のカメラを搭載する「手動ガイド」なんです(変な言葉ですよね?)。まぁ、それまでも似たような撮影法はあったと思いますが。

原理的に焦点距離が長いほど暗い星が写るので、狩猟も趣味だったH先生は「そんなのはピストルでライオン狩りをするようなものだ!」と、35mm判カメラも反対された逸話があります。しかし、小さな35mm判フィルムを拡大プリントすると星が拡大されて派手に見えるので大いにウケて、手動ガイド+35mm判カメラが大流行したのは皆さんご存じの通りです。35mm判ならガイドも甘くてOKだし、手動ガイドの名人芸は精度の悪い赤道儀でも使え達成感もあり趣味性を高めたということもあるでしょう。

『天文ガイド』は、あくまでも小学校高学年から中学生以上を読者対象をしていたので、安価な入門者用向けの赤道儀で撮ることを前提にしていて、それは星爺も賛成して雑誌を作っていました。でも、自分達は撮影用の高精度の赤道儀を使ってノーガイド撮影しているのも妙な話ですよね?
渡辺さんのおっしゃる通り撮影法は手段にすぎません。やはり高精度な赤道儀を用いて、何にもしないノーガイド(ほっぱりっぱなし)で撮影するのが本来の姿だと確信しています。むしろ入門者向けは高精度なポータブル赤道儀です。
それを目指して作っているのがJILVA-170なんです。あまりにも市販の赤道儀を使う手法を普及させてしまった反省から作っています。

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